2015年12月26日土曜日

12/26 全体稽古④

出席者:藤田、鄭
担当:三田村

Zombie-4months creation、稽古4回目です。
今回は伊藤拓也の担当回なのですが元々欠席予定者が多かった上に当日欠席者もおり、参加者は2人でした。
皆色々ありますし

伊藤は部屋の電気をあえてつけないらしく、差し込んでくる自然光のなかで緩やかにワークが始まりました。

まず伊藤のワークでお馴染みの輪になってのワーク回し
私や事務局の石塚、筒井さんも交じりました。

ペアワーク
 
参加者が二人なので、必然的にペアワークになってきます。 
藤田くんと鄭さんのペア、一人が手のひらを動かしてもう一人の相手の顔を導くダンスを
次は一人の目でもう一人を目を導くダンスをやりました。
手のひら顔の時と違い、 互いの目同士だとどちらがリードするのかわからなくなっていく面白みがあるようです。
手のひら・顔よりは発展する要素がありそうだけど、目同士だと照れくさい、というか相手の性別や年齢で変わってくる要素があるとと思う、という意見あり。
続いて今度は少し趣向を変えて、片方がもう一方をリードする、というものでは無く互いに目は見つめあったままで、体の方は自由に動かすダンスを。
二人からは、自由度は一番高い ドラマは生まれそう 一方的な感じや以前のようなイニシアチブの探り合いは無くなり、ダンスの方に意識は行く 劇的な瞬間はあった…という意見が。 



ペアワーク②
 
ダンスは一旦終わり、次のワークです。伊藤曰くダンサーの方がやっていたワークだったようなんですが、名前忘れましたね…
内容はお互い背を向けて部屋の両端に目を閉じて立ち、オーディエンスが二人の位置を自由に動かした後、そのまま二人は声は出さず歩きだし、最終的に二人の背中がくっついたらOK、というもの。 
これは私やりましたが、なかなか面白い。ただどうしても聴覚に頼りがちになるものですね。 
確かに「くっついたら嬉しい感じ」。見ている側としても徐々に徐々に近づいていく二人を見ていると妙にハラハラするというか、劇的です。

ペアワーク

ペアワークも最後。
ペアで頭を付けてその場に寝転がり、その状態でお互いの顔無言で5分程度りあいお互いのタイミングで終わるというもの。
講師の伊藤も自分でやってみたかったというこのワーク、事務局からは石塚が参加。参加者からは色々な感想・意見が出ました。

 

色気があるワークだと思った、手先が汗ばんで顔面の湿度が上がっていく感じがする、異性とやるのと同性とやるのとでは全然違うドキッとすることをを見越していたずら的に触ったりした、髭を触ると男を感じる首筋を触られると好きになりそうと思った…といったエロティックな感覚を覚えたという感想や、他人をこういう風に触ることは無いので、ここを触られたらこういう感情になるんだなと発見があった、単純嬉しい凄く親密にコミュニケーションしている感覚がする、などと単純新鮮な感覚も覚えるようです。

■make a wish
 
次はその名の通り、自分のやってみたいことを実際にこの場である程度実現してみるというワーク。
 


鄭⇒ゆくゆくは作/演出/主演したい
藤田⇒実は突発的な破壊衝動がある 観劇してる時もそういう衝動はある
というわけで、藤田君の破壊衝動?について今回はやってみました。

ある道を通ろうとする藤田君を通せんぼし、それに対して藤田君はあまりしゃべらずただただ怒っていくというもの。私も参加しましたが、作為的にボルテージをあげるのは難しいものですね。


■将来の夢

次はmake a wishから派生したようなワークで、子供の頃の自分の夢がテーマです。
他人の夢についての作文を、別の人がその場で当人を見ながら架空で作り、ゆっくりとこの場で本人が喋っているかのように話し、最後にそれを読んで(言って)思ったことをその人に問いかける、というもの。聞いている人はそれに対する違和感や感情は隠さなくていいと指示もありました。

因みに二人の子供の頃の夢は、鄭⇒花屋 藤田⇒おもちゃ屋 とのこと。
 

やってみて、
鄭⇒自分は自分の記憶を利用して作文を作ったが相手はどうなんだろうと思った、ゼロベースで創ったにしてはロマンチックだった、ええこと言ってくれるなーと思った など。
藤田⇒途中からだが、それ今の自分(鄭さん)やん それはちがう、僕の夢じゃないと思った、など。 

見ていた伊藤からは、別の人がその本人を想って創り話すエピソードを観て・聞いていると、その本人自身のエピソードじゃなくても、何か見えてくるものがある、虚構ではあるが、何かが立ち上がってきている感触がある、とのコメント。
 

そして最後に伊藤より、戯曲先行では無い作品創作、という当企画のコンセプトに則り、戯曲よりも、自分の中に蓄積された経験など、その人個人の中にある様々な何かを立ち上がらせて作品を創りたい、とのこと。プレ稽古で伊藤が行ったイタコのワークもそうでしたが、ある人が他者を想うその行為から、他者も、その人自身の姿も共に立ち上がってくる、その感触をひとつの作品に仕立て上げたいのかもしれません。

さて、これで全体稽古は修了、年内の稽古も終了です。
少人数でしたが、それ故にじっくりと行われ密度の濃い時間だったのではないでしょうか。
そして年明け1/9からは、いよいよ2チームに分かれての稽古になります。
果たしてどんなチームが出来上がるでしょうか…!?
というわけでそれでは皆様、良いお年を!!!!!
 

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