2016年1月13日水曜日

1/9 筒井チーム稽古①

出席者:佐々木、鄭、前田、楠、浦長瀬、鎌田、杉本

あけましておめでとうございます。
というわけで、筒井・伊藤、2チームに分かれての稽古が始まりました。
筒井チームの担当は基本私、三田村となりますので宜しくお願いします。

さて伊藤チームのブログを見た方はお分かりかと思いますが、出村さんを除く9名が筒井チームです(!)。
大胆な攻めの分け方となりました。これ、面白くなりそうですよ。

■呼ばれ方をどうする?

欠席者もいましたがチーム分け初回ということで、筒井さんからそれぞれが普段どのように呼ばれているか、呼ばれてきたかについて皆に質問が。
当然ですが、皆さん本当に色々ありますねー。
筒井さんからは聞いてて面白かった、とのことで、このチーム内ではどう呼ばれるのがいいか?どう呼ばれるのがしっくりくるか?と続けて問いが。


・前田 前田さん まなみちゃん
・楠 みおさん みおちゃん ちゃんみお
・鎌田 なっちゃん 鎌田さん なつみさん
・浦長瀬 うらちゃん うらりん
・杉本 杉本さん ※他は接戦しているらしい
・佐々木 さっさん

…などなど。
以上を受けて、これからの稽古の中で、皆自分がその相手をどのような呼び方で呼ぶのか、イメージして、意識して、他者及び自分へのチャレンジも含めて意識的に呼んでいきましょう、との言葉が。
週一の稽古なのでトータルで見ると期間が短いので、大所帯のチーム内が仲良くなるためにもいいかもしれませんね。

■チェーホフ「かもめ」を使って

続いて筒井さんが取り出したのは、言わずと知れたチェーホフの傑作四大戯曲の一つ、「かもめ」の抜粋、第一幕序盤のトレープレフとヤーコフ、二人の計2ページほどのやり取りです。
遅刻の鄭さんを覗いた8人をペアで3グループに分け、誰がどの役をするかも決めた上で、簡単に上演してもらいました。

全グループの上演後、筒井さんよりこれは否定では無く観察の結果、との前置きの上、各チームにコメント、参加者が何を意識し何に気を配って上演を行ったのか?の問いと、結果何が実現化されていたように見えたのか、のコメントがありました。

①浦長瀬 鎌田
二人とも正面向いた椅子に座っての上演 
主に浦長瀬さんについて テキストの面白いと思ったところを面白がってやる→面白がってやっているという私を見てもらうという感触は個人の表現で、「かもめ」という作品の実現化では無い、という印象 劇場という空間を考えた場合、オーソドックスな、受け入れられやすいアプローチが出来ていたのではないか







②佐々木 杉本
二人とも日の当たる場所で寝転がって後ろ向き 棒読み調 音量は小さい
内容では無く読み方、音声での即興的な二人のセッション 観客への意識は二の次で、それを観客が能動的に共有できるかが問われる ただ、「かもめ」の作品世界を立ち上げようとしている意識は低い







 
③楠 前田
一番ムーブメントのある上演(下手前あたりから中央辺りまで二人歩いてくる)
他の二組に比べると一番リーディングより上演に近いものだった 手のアクションなど動きもあった ただ声は小さい 空間に何かがある、場所の意識の前提で動きが決められていっている感触 一番「かもめ」という作品の実現化にアプローチしているパフォーマンスだったが音量が小さく、それを観客に届けるというアプローチは欠けていたのではないか






■ピクニック?

そして最後に、このメンバー全員が仲の良いグループであるということを前提に、「ピクニック」を自然にこの場でやって欲しい、自然にピクニック状態を実現化してほしい、とのリクエストが。
文字通り、天気の良い日に屋外でビニールシートの上に皆で色々持ち寄ってわいわいと楽しむ、あのピクニック、です。

というわけで、とりあえずやってみました。


※鄭さん撮影

その後筒井さんより、ピクニックであるということにする、実現化するために各々が工夫した・あれはそうだったんじゃないか?と思うことを言ってください、と問いが。

参加者からは、
・佐々木君が第一声を出してくれて助かった
・一枚のビニールシートを分け合おうとするところにピクニック感
・鄭さんが最初に実際に無いもの(食べ物など)をあるということにしてくれて助かった
・食べ物を分け合う
・どうやったらピクニックじゃないと出来ない行為、話が出来ないか考えた
・乾杯の時に皆で写真を撮る、絵になるな、ピクニックだなと思った
などなど。

そしてこの稽古は、今後何度も行われると思う、とのこと。
ということは、この稽古及び、「かもめ」の稽古でも出てきた実現化、というコトバが筒井作品の重要なキーになるのかもしれませんね…。
その後、上演のタイトル・イメージのより詳しい解説が筒井さんからあったのですが、ちょっとネタバレには早い感があるので参加者以外にはまだ秘密です!
お楽しみに。

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